（12日、第107回全国高校野球選手権富山大会2回戦 高岡商3―1高朋）
高岡商が、岡田一桜（かつえい）選手の投打にわたる活躍で実力校の高朋を破り、3年ぶりに初戦を突破した。「全国制覇」を目標に掲げ、力がありながらも発揮できずに、2大会連続で初戦で姿を消していただけに、吉田真監督は「初戦の苦しさから選手を解放させてやりたかった。これでやっと時計の針が動き始めた感じです」と言葉に思いを込めた。
先発は岡田投手。敗れた先輩たちの様子を見てきただけに、「めちゃめちゃ、緊張しました」。得点圏に走者を進められる場面もたびたびあったが、「捕手のサイン通りに、気持ちの入った直球を投げ込みました」。6回でマウンドを譲ったが、140キロ台の速球で、無失点に抑えた。打者としても三回に中前に安打を放って得点に絡むなど、3安打を放った。
勝利を目前にしながらも、九回裏は粘る高朋に一死満塁から1点を奪われ、なおもピンチ。最後は併殺で切り抜け、「初戦はうまくいかない」という苦手意識を払拭（ふっしょく）し、勝利をつかんだ。
